海藻の基本情報
ナガマツモ目ナガマツモ科に属する海藻(褐藻)。沖縄地方では、三杯酢で食すことから「酢海苔(スヌイ)」とも呼ばれています。温かい地方の浅い海に分布する、そうめんのような細長い形状で枝分かれのある糸状藻類。他の海藻に付着して生息することから「藻付く」という名がついたといわれています。日本で消費されている95%以上が沖縄県産。独特のヌメリとつるんとした食感が特徴。
水溶性食物繊維を多く含み、糖質含量が低く、低エネルギーの海藻です。水溶性食物繊維の一つであるフコイダンを多く含んでいることから、便通を改善する作用や免疫力をアップさせる作用があると言われています。
100gあたり | エネルギー kcal |
タンパク質 g |
脂質 g |
炭水化物 g |
食物繊維 g |
食塩相当量 g |
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オキナワモズク (塩蔵・塩抜) | 7 | 0.3 | 0.2 | 2.0 | 2.0 | 0.6 |
もずくは大きくわけて、2つの種類があります。
日本で食べられているもずくのほとんどがオキナワモズクで、「沖縄もずく」「太もずく」とも呼ばれています。太さがあって柔らかく歯切れが良いことが特徴。色々な料理で食べられています。同科の「フトモズク(Tinocladia crassa)」も分布するので、注意が必要。
ナガマツモ目モズク科のモズク(Nemacystus decipiens)で、日本で数%の生産量しかありません。繊維が細く、ヌメリが強いのが特徴です。「糸もずく」「細もずく」などの名称で流通しています。生産量が少なくあまり市場に出回っていないため希少です。
その他、「岩もずく」の名称で流通しているイシモズク(Sphaerotrichia divaricata)もあります。
4月~6月ごろ